
介護保険制度の改正時にも話題となりました「社会福祉法人の内部留保金」について、財務担当者としてはどの金額を用いて「内部留保」と言われているのかはっきりしない方も多いのではないでしょうか。この「内部留保」は貸借対照表から求める事ができます。
○ 内部留保 = 純資産の部合計 ― ( 基本金 + 国庫補助金等特別積立金 )
この計算式により求められるものが「内部留保」の金額です。国ではこの内部留保を更に「控除対象財産」と「余裕財産」へ分けて考えているようですが、その算出方法はこれから議論されるようです。この「内部留保」をどのような基準で多い・少ないとみるのかもハッキリしていません。医療・福祉施設を経営する側からすれば、将来必要となるであろう経費はいくつもあります。これから議論され公になるであろうその定義に注目する必要があります。